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トランプ関税

アメリカでの「トランプ関税」の影響は?...自動車や住宅建設などにも幅広く

2025年3月5日(水)09時50分
米ミシガン州・デトロイトからカナダ・オンタリオ州ウィンザーに向かうトラック

トランプ米政権は4日未明、メキシコとカナダからの輸入品に25%の新たな関税を課した。写真は1月、米ミシガン州・デトロイトからカナダ・オンタリオ州ウィンザーに向かうトラック(2025年 ロイター/Rebecca Cook)

トランプ米政権は4日未明、メキシコとカナダからの輸入品に25%の新たな関税を課した。さらに中国製品への追加関税を2倍の20%に引き上げる措置を発動し、米国と主要貿易相手国3カ国との間で新たな貿易紛争に発展した。

これら関税措置は米国の自動車メーカーや住宅建設業者、小売業、原材料など、幅広いセクターの収益に打撃を与える見通し。


 

◎自動車メーカー

S&Pグローバルの試算によると、メキシコとカナダに工場を有する米自動車メーカーの年間EBITA(利払い・税引き・償却前利益)は平均10─25%下押しされる見通し。

JPモルガンのアナリストは、関税に絡む直接的なコストの大部分を自動車メーカーが負担すると予想する。ゼネラル・モーターズ(GM)にかかるコストは約140億ドル、フォードは約60億ドルに達する見通し。

主要自動車メーカーが加盟する米国自動車イノベーション協会(AAI)は4日、トランプ大統領が発動したカナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税について、車両価格の大幅な上昇につながると警告した。

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