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トランプ、半導体めぐりオランダに圧力 狙いは中国への技術流出阻止 

2020年1月15日(水)09時16分

トランプ政権は、オランダの半導体製造技術が中国に輸出されるのを阻止するため、広範囲な働きかけを強めている。写真は半導体製造機器メーカーASMLリソグラフィ(露光装置)内部。ASML提供(2020年 ロイター)

トランプ政権は、オランダの半導体製造技術が中国に輸出されるのを阻止するため、広範囲な働きかけを強めている。関係筋がロイターに語ったところでは、ポンペオ米国務長官がオランダ政府に働きかけ、米政府当局者はオランダ首相に機密扱いの情報機関報告書を開示したという。

こうしたハイレベルでの働きかけについて、これまで報道されてこなかったが、世界最速レベルの半導体製造に必要な機器が、中国の手に渡るのを防ぐことに米国政府がどれだけ力を入れているかを示している。同時に、中国への先進的テクノロジー流出防止という、米国政府がほぼ単独で進める企てが直面する困難も見て取れる。

こうした米国の働きかけが始まったのは2018年だ。事情に詳しい2人の関係者によると、露光装置と呼ばれる半導体製造に必須のプロセスにおける世界トップクラスの半導体製造機器メーカー、ASMLに対し、オランダ政府が最先端の機器を中国の顧客に販売するライセンスを与えたことがきっかけだったという。

3人の関係者によれば、その後数カ月にわたって米当局者は、この輸出を直接阻止することが可能か否かを検証し、オランダ政府当局者との間で少なくとも4回の協議を行ったという。

結果として、オランダのマーク・ルッテ首相が訪米中だった昨年7月18日、チャールズ・カッパーマン大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)が、ホワイトハウス内でオランダ側にこの問題を持ちかけることになった。事情に詳しい元米国政府当局者によれば、このときルッテ首相には、中国がASMLのテクノロジーを取得することで想定される影響に関する情報機関の報告書が示されたという

こうした圧力は功を奏したように見える。ルッテ首相の訪米後まもなく、オランダ政府はASMLに与えた輸出ライセンスを更新しないと決定し、1億5000万ドル相当の機器はまだ、船積みされていない。

オランダ首相府のイルゼ・ファン・エバリング報道官は、個別のライセンス事案については話せないとして、コメントを拒否している。

出荷の遅延を最初に報じたのは、11月6日の日経アジアン・レビューの記事だが、米国からの圧力の詳細は、これまで明らかにされていなかった。ASMLは、新規のライセンス要請が承認されるのを待っているとして、それ以上のコメントは拒否している。

ASMLは中国側顧客について、全く公表していないが、日経その他の報道では、中国最大の半導体製造専門企業である中芯国際集成電路製造(SMIC)とされている。SMICにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

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