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モディの改革は世界経済を救うか

2014年7月25日(金)12時28分
ザカリー・カラベル(政治経済アナリスト)

中国並みのプラス効果

 こうした経済政策への期待は大きい。モディが首相に就任する前から、一部専門家の間では、インドの消費市場は30年頃までに世界第3位に拡大するとの予測があった。より控えめな予測でも、25年までにインドの消費市場規模は世界第5位になるとみられていた。

 しかしモディの改革によって、インド経済は従来の楽観的な予測さえ上回る成長を遂げる可能性がある。世銀の予測する成長率は年6%だが、8%あるいは9%の成長を遂げて、消費に意欲的な中流層は15年後、場合によって10年後には5億人に達するかもしれない。

 そうなれば商品、サービス、材料の需要が現在の予測を大幅に上回り、インド経済が世界経済の成長を後押しするのは間違いない。その影響はかつて中国経済が予想以上の成長を見せ、アメリカ経済の発展に影響したのと同じくらい大きなインパクトをもたらすだろう。

 00年以降、中国でナイキ商品の売り上げが伸びれば、確実にアメリカのナイキ本社の利益も増えた。中国でキャタピラーの建設機械の売り上げが伸びれば、ミシシッピ州などにあるキャタピラーの部品メーカーが潤った。そしてそれは米経済全体にプラスの影響を与えた。同じことが世界中の企業、そして世界経済全体に言えた。

 インド経済の急成長は、世銀やIMFや多くの経済専門家の予測を裏切る想定外の事態だ。専門家は、ウクライナ問題やイラク崩壊、気候変動など世界経済に大打撃を与える想定外の事態は、本能的に見極めることができるものだ。

 だが、世界経済にプラスになりそうな想定外の事態にはなかなか気が付かない。10年前の中国がそうだった。そして現在は、インドがその想定外のプラス要因だ。

© 2014, Slate

[2014年7月22日号掲載]

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