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カフェ王国築いた韓国のスタバ愛

2014年6月27日(金)12時41分
テジョン・カン

 韓国政府は貿易摩擦に発展するのを恐れて、外国ブランドの規制に及び腰だと、中小企業団体は不満を訴えている。しかしファミリーレストランに対しては、同伴成長委員会は昨年、中小の国産ブランドを守るため大手チェーンの拡大を規制するルールを導入した。新たな出店について地理的な制限を受け入れるか、向こう3年間は韓国内での年間出店数を5店舗までに抑えるか、どちらかを選択させるというものだ。

 これに対して、米通商代表部(USTR)は今年3月末に発表した14年版「外国貿易障壁報告書」で、同伴成長委員会の活動に懸念を示し、大手チェーンの規制が韓国のビジネス環境と外国投資家に悪影響を及ぼすと韓国政府に警告した。

 韓国の公取委は5月下旬、現行の規制を見直す方針を発表。内容次第では国産ブランドが有利になる可能性もあるが、今のところスターバックスの快進撃は誰も止められない。韓国生まれのカフェチェーンが独自の魅力でスターバックスの勢いを止められるか。カフェ王国の戦いはますます熱く沸騰中だ。

From thediplomat.com

[2014年6月24日号掲載]

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