最新記事

テクノロジー

フェイスブックが無人機会社を買収する狙い

SNS最大手が無人機メーカーを買収へ。アフリカ大陸の隅々まで無線ネット環境を整備することも可能?

2014年3月5日(水)16時17分
クリストファー・ハーレス

しかもエコ 太陽電池で動くタイタンの無人機 Courtesy Titan Aerospace

 インフラが整備されていない貧しい国で、インターネットにアクセスするにはどうしたらいいのか? フェイスブックがその問題を解決してくれる企業の買収に乗り出した。

 それは無人航空機メーカーのタイタン・エアロスペース。6000万ドルで買収する方向で交渉を始めたと、テクノロジー専門ブログ「テッククランチ」が報じている。タイタンは先頃、「ソララ50」と「ソララ60」のモデルを発表したばかり。両モデルとも太陽電池で動く無人機で、充電したエネルギーで夜間でも飛び続けられる。

 さらにタイタンによれば、この太陽電池モデルは最大5年間継続飛行ができるという。フェイスブックの狙いは、タイタンの無人機を介してネットへのアクセスを提供することだ。

 12年にニューメキシコ州で設立されたタイタンは、自社の無人機を「衛星」と位置づけている。そうすることより米連邦航空局(FAA)の規制が及ばない上空6万フィート(約18キロ)以上で飛行させることができる。ただし問題は、最初にそこまでの高度に打ち上げる段階で、FAAの規制が適用されてしまうことだ。

 タイタンのバーン・ラバーンCEOは、他国では同社が対処しなければならない違う規制があるだろうと認める。とはいえ、タイタンがその技術の活用を目指すのは新興国やアフリカのような大陸であり、そのような国ではまだ規制が整備されていない可能性が高い。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米「夏のブラックフライデー」、オンライン売上高が3

ワールド

オーストラリア、いかなる紛争にも事前に軍派遣の約束

ワールド

イラン外相、IAEAとの協力に前向き 査察には慎重

ワールド

金総書記がロシア外相と会談、ウクライナ紛争巡り全面
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 3
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打って出たときの顛末
  • 4
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 5
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    主人公の女性サムライをKōki,が熱演!ハリウッド映画…
  • 8
    【クイズ】未踏峰(誰も登ったことがない山)の中で…
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    『イカゲーム』の次はコレ...「デスゲーム」好き必見…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 7
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、…
  • 10
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中