最新記事

SNS

ザッカーバーグのプライベートを晒せ

フェースブックの不具合でまたも個人情報流出の危機に直面したユーザーが遂にやり返した

2011年12月8日(木)16時08分
フレヤ・ピーターソン

前科者 ユーザーに断りもなく個人情報を公開したことがあるザッカーバーグCEO Robert Galbraith-Reuters

 フェースブックCEOのマーク・ザッカーバーグのプライベート写真が、ネット上に流出した。ガールフレンドのプリシラ・チャンと自宅でくつろぐツーショットやオバマ米大統領との会談の様子、生きたニワトリの足をつかんでご満悦のポーズ――。

 非公開のはずの写真までが他人に見られてしまう、フェースブックの最新の不具合に対するあてつけらしい。写真投稿サイト「Imgur」にアップされた14枚の写真には、「今こそフェースブックのセキュリティの欠陥を修正すべき時だ」という、見出しが付けられている。

 IT関連のニュースサイト「PCMag.com」はこう伝える。


 流出したザッカーバーグのプライベート写真は、フェースブックのずさんな情報管理によってユーザーが蒙りかねない被害を明らかにしている。フェースブックの個人情報の管理の仕方には、多くのユーザーが不満を持っている。

 ザッカーバーグは、フェースブックなどSNSの中でコンテンツを共有することを提唱している張本人だが、

「グーグルプラス」では自分の情報の一部を非公開にしている。

 その点ではグーグルの共同創設者ラリー・ページとセルゲイ・ブリンも同じだが。


 先週、米連邦取引委員会(FTC)はフェースブックが「不公平で詐欺的な行為」を行っていると指摘。フェースブックは、個人情報の取り扱いに関してユーザーの要望を尊重し、第三者機関の監査を受けるというFTCの和解案を受け入れた。

 FTCの提案は、2009年12月にフェースブックが、「ユーザーへの事前の通告や同意の手続きなしに、ユーザーが個人情報に指定していた情報を公開した」ことに端を発している。

 今回のフェースブックの不具合に関する情報は、最初にあるボディビル関連のサイトにアップされた。同時に、フェースブックユーザーの非公開写真にアクセスする手順を1つ1つ解説した書き込みも掲載されている。

 フェースブックは、今回の不具合は限られた数のユーザーに対して限られた期間内でしか影響を及ぼしていない、と主張している。

 しかしどのユーザーが被害を受けたか、ザッカーバーグがそれに含まれているか、などの詳細は明らかにされていない。

 今回フェースブックは、セキュリティの不具合を見つけると「直ちにシステムを停止させた」という。そして、システムを修復した上で再開した、というのだが。

GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ウクライナ首脳、日本時間29日未明に会談 和平巡

ワールド

訂正-カナダ首相、対ウクライナ25億加ドル追加支援

ワールド

ナイジェリア空爆、クリスマスの実行指示とトランプ氏

ビジネス

中国工業部門利益、1年ぶり大幅減 11月13.1%
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中