『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントにして
......この紙幅で死刑制度について書くことは難しい。読者の反発も想定できる。『ある日、家族が死刑囚になって』を監督した西村匡史は、これまで奥本を含めて植松聖や白石隆浩など世間を騒がせた多くの死刑囚への取材を続け、TBSの「報道特集」などで放送してきた。
西村の一貫したテーマは「命」。安楽死の現場に密着したテレビドキュメンタリーは記憶に新しい。
もちろんテレビという媒体で死刑制度への違和感をストレートに語ることのハードルは高いが、執行のブラックボックス化に対する提唱として、問題提起の意味は大きい。
なぜこれほどに多くの人が奥本の減刑を願うのか。加害者家族たちは社会でどのように扱われるのか。人を殺した報いとして命を奪われることは正当なのか。この映画には考えるヒントがたくさんある。
『ある日、家族が死刑囚になって』
(3月13日よりTBSドキュメンタリー映画祭 2026で上映)
©TBS
監督/西村匡史
<本誌2026年3月17日号掲載>
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