イスラエル、レバノンと交渉へ ホルムズ海峡航行は依然停滞
写真はイスラエル軍による空爆の現場。4月9日、レバノンのベイルートで撮影。REUTERS/Louisa Gouliamaki
Parisa Hafezi Maya Gebeily Maayan Lubell Ariba Shahid
[エルサレム/ベイルート/イスラマバード 9日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は9日、レバノンとの直接交渉開始を指示したと明らかにした。前日にはイスラエルがレバノンに対し今回の紛争で最大規模の攻撃を実施し300人以上が死亡、米国とイランの停戦維持が危ぶまれていた。
一方、イランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の事実上の封鎖を解除する兆しは見られていない。
イラン国営テレビは9日、最高指導者モジタバ・ハメネイ師によるものとする声明を読み上げた。声明は、イランに対する攻撃には報復すると表明。ホルムズ海峡の管理は「新たな段階に移行する」とした。「われわれが被ったあらゆる損害に対し、間違いなく賠償を要求する」とも強調した。
船舶追跡データの分析によると、米国とイランの停戦合意後24時間にホルムズ海峡を通過したのは石油製品タンカー1隻とばら積み貨物船5隻にとどまった。
トランプ米大統領は交流サイト(SNS)への投稿で、石油輸送が再開されると述べたが、米国がどのような措置を講じるかについては言及しなかった。
「私のおかげで、イランは決して核兵器を手にすることはない。そしてイランの協力の有無にかかわらず、まもなく石油が流れ始めるのを目にするだろう」と書き込んだ。
また別の投稿で、イランはホルムズ海峡を通過するタンカーに通航料を課すべきではないとし、「(通航料を)課すべきではないし、もし課しているなら、今すぐやめるべきだ」と述べた。
ネタニヤフ氏は、レバノンとの和平交渉をできるだけ早期に開始するよう閣議で指示したと表明。「交渉はヒズボラの武装解除とイスラエルとレバノン間の平和的な関係構築に焦点を当てる」とした。
レバノンのアウン大統領はこれに先立ち、外交の道筋に取り組んでいると述べていた。
レバノン高官はロイターに対し、同国がイスラエルとのより広範な協議に向けた一時停戦を求めて、過去24時間にわたり働きかけを行ってきたと明らかにした。パキスタンが仲介した米・イラン間の停戦とは「別の道筋だが、同じモデルになる」と語った。
イスラエル高官は9日、同国がレバノンへの攻撃を縮小する準備を進めていると述べた。
別のイスラエル当局者は、レバノンとの協議が来週ワシントンで始まる見通しだと述べた。米国務省当局者は、米政府が来週の会議を主催し、「進行中の停戦交渉について協議する」ことを確認した。
一方、ヒズボラの国会議員アリ・ファヤド氏は、ヒズボラはイスラエルとの直接交渉を拒否しており、レバノン政府は今後いかなる措置を取る前にも、停戦を前提条件として要求すべきだと述べた。
パキスタンの情報筋によると、同国はレバノンに加え、イエメンについても停戦に向けた調整を進めているという。





