シェブロン、第1四半期の上流部門は16億―22億ドル増益へ
写真はシェブロンのロゴ。2025年8月、米テキサス州ヒューストンで撮影。REUTERS/Kaylee Greenlee
Sumit Saha
[9日 ロイター] - 米石油大手シェブロンは9日、米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けた原油価格上昇を背景に、2026年第1・四半期の上流部門が前四半期(25年第4・四半期)比で16億―22億ドルの増益になるとの見通しを発表した。前四半期の上流部門の利益は30億4000万ドルだった。5月1日に決算を発表する予定。
一方、会計処理により、運転資本を除く利益および営業キャッシュフローは税引き後でヘッジ取引が27億―37億ドル減ると見込んだ。シェブロンは、この影響は将来的に解消されるとの見通しを示した。
LSEGがまとめたアナリストの市場予想によると、シェブロンの26年第1・四半期の純利益は32億ドルになる見通し。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ビラジ・ボルカタリア氏は「シェブロンは大手石油会社の中で中東への依存度が最も低く、グループの燃料生産量のうち中東の割合は1%強に過ぎない。このため現在の商品価格の上昇による恩恵を受ける上で、同業他社よりも有利な立場にある」と指摘した。
シェブロンの石油換算純生産量は、平均で日量380万―390万バレルになると見込まれている。ただし生産量はカザフスタンのテンギス油田の一時操業停止や中東の一部地域での減産の影響を受ける見通しだ。
競合他社のエクソンモービルは8日、原油価格上昇を受けて26年第1・四半期に上流部門が約14億ドルの増益になると見込んだ。一方、金融ヘッジによる数十億ドル規模の損失が発生し、原油高による増益でカバーできないため全体の利益は減る可能性があるとの見通しを示した。
英シェルも第1・四半期のガス生産量の減少と短期的な流動性の悪化が、原油取引の好調による業績押し上げを一部相殺すると説明している。
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