ニュース速報
ワールド

エクソン決算、価格急騰で石油・ガス増収でも減益の見通し

2026年04月09日(木)11時52分

写真は米ワシントンのエクソンガソリンスタンドで3月5日撮影。REUTERS/Ken Cedeno

Sheila Dang

[ヒ‌ューストン 8日 ロイタ‌ー] - 米石油大手エクソンモービル​は8日、第1・四半期決算の利益が2025年第4・四半期から減少する可⁠能性があると明らかに​した。イラン戦争は石油・ガス価格の上昇をもたらしたが、金融ヘッジに関連した数十億ドル規模の損失見込みが重しとなった。

また、デリバ⁠ティブ(金融派生商品)契約が現物の出荷によって決済された後に収益⁠性が​伸びるとの見通しを示した。

原油価格が2月28日の戦争開始後に最大65%上昇したため、開発・生産部門の利益が25年第4・四半期に比べて約14億ドル増加すると見込んでいる。

しかし、精製・販売部門の利益はデリバティブ契約の⁠決済で生じる損益の変動や‌戦争の影響で配送されなかった貨物によって約53億⁠ドル⁠のマイナスの影響を受ける可能性がある。

エクソンは他の石油会社と同様に原油、天然ガス、石油精製製品の販売を金融デリバティブでヘッジしている。‌米国からアジア向けの輸送に数週間を​要す‌る場合など、顧客⁠へ貨物を届け​るまでの間の価格変動リスクを軽減するためだ。現物出荷の価値は取引が完了するまで利益に反映されないという。

エクソンはまた、サプライチェーン(供給網)の‌混乱で一部のヘッジに関連する現物貨物の出荷ができなくなったため6億ドルか​ら8億ドルの減損を計上す⁠るとした。

エクソンは戦争の影響で第1・四半期の石油・ガス生産量が日量500万石油換算バレルを記録した25年第4・​四半期と比べて6%減少すると述べた。カタールとアラブ首長国連邦(UAE)の資産が25年の原油の世界生産量の20%を占めていた。

エクソンは5月1日に第1・四半期決算を発表する。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

東アジア・太平洋地域、今年の成長鈍化へ 中東紛争が

ワールド

米軍、イランが完全に合意履行するまで周辺に展開=ト

ワールド

原油先物9.5億ドル相当売却、米イラン停戦発表の数

ビジネス

日本の財政中長期試算、改善の余地ある=片山財務相
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 4
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 5
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 6
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 9
    アメリカとイランが2週間の停戦で合意...ホルムズ海…
  • 10
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 10
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中