米USTR代表「WTO脱退の準備ない」、貿易不均衡巡る対応批判も
グリア米通商代表部(USTR)代表。2025年11月、ベルギー・ブリュッセルで撮影。REUTERS/Piroschka van de Wouw
David Lawder
[ワシントン 31日 ロイター] - グリア米通商代表部(USTR)代表は31日、世界貿易機関(WTO)は世界貿易システムの根本的な課題に対処できていないとの考えを示しつつ、米国はWTOから脱退する準備はできていないと明らかにした。ブルームバーグテレビのインタビューで語った。
グリア氏は、カメルーンの首都ヤウンデで行われたWTO閣僚会議で、電子データの取引に対する関税猶予措置延長などを巡り合意に至らなかったことを受け、米国がWTO脱退を検討しているのか問われ、否定した。ただ「WTOは現状のニーズ、つまり構造的不均衡や通貨問題、他国による巨額の輸出主導型の貿易黒字といった問題に対応できておらず、今後も対応できる見込みはないだろう。現状の議題にすら対処できていない」と批判を展開した。
WTOの閣僚会議は30日、組織改革の道筋について合意に至らなかったほか、国境を越えて有料でダウンロードした電子データの取引に対する関税猶予措置延長でもまとまらず、措置は失効となった。グリア代表はこれを受け、WTO枠外で有志国による合意を模索する考えを明らかにしていた。





