台湾、半導体生産40%の米移管は「不可能」 米の要求に反論
台湾の鄭麗君副首相。台北で2026年1月撮影。REUTERS/Ann Wang
[台北 9日 ロイター] - 台湾行政院(内閣)の鄭麗君副院長(副首相)は、台湾の半導体生産能力の40%を米国に移転することは「不可能」だとし、生産の大幅な移管を求める米国に反論した。
鄭氏は8日夜に放送された台湾のテレビ局「中華電視公司」とのインタビューで、数十年にわたって築き上げてきた台湾の半導体エコシステム(生態系)は移転できるものではないと米側に明確に伝えたとし、米国側が示している「40%」という目標について「米国に対し不可能だとはっきりと伝えた」と述べた。
鄭氏は、エコシステムが今後も台湾で成長を続け、半導体産業は台湾への投資を継続するとし「(台湾)全体の生産能力は今後も拡大を続ける。ただ、米国でのプレゼンスを拡大することは可能だ」と指摘。「米国への投資拡大を含む国際展開は、台湾にしっかりと根ざし、台湾への投資を拡大し続けることが前提だ」と述べた。
ラトニック米商務長官は3日、半導体製造を米国内に取り込む必要があると主張。「中国からわずか80マイルの地点に、全ての半導体製造を集中させておくことはできない。戻す必要がある」とし「現政権が退陣するまでに、最先端の半導体製造で40%の市場シェアを確保することが目標だ」と述べた。
鄭氏は、台湾のサイエンスパークを移転することはないとした上で、産業クラスター構築の経験を共有し、米国が同様の環境を整備する上で支援する用意はあると述べた。
また、先端製造、先端パッケージング、広範なサプライチェーンを含め、既存・建設中・計画中の全てのプロジェクトを合算した台湾の半導体生産能力は、米国や他国への投資額を大きく上回るとの見方を示した。





