ニュース速報
ワールド

台湾、半導体生産40%の米移管は「不可能」 米の要求に反論

2026年02月09日(月)13時14分

台湾の鄭麗君副首相。台北で2026年1月撮影。REUTERS/Ann Wang

[台北 9日 ロイ‍ター] - 台湾行政院(内閣)の‌鄭麗君副院長(副首相)は、台湾の半導体生産能力の40%を米国に移転することは「不可能」‌だとし、生産の大幅​な移管を求める米国に反論した。

鄭氏は8日夜に放送された台湾のテレビ局「中華電視公司」とのインタビューで、数十年にわたって築き上げてきた台湾の‌半導体エコシステム(生態系)は移転できるものではないと米側に明確に伝えたとし、米国側が示している「40%」という目標について「米国に対し不可能だとはっきりと伝えた」と述べた。

鄭氏は、エコシステムが今後も台湾で成長を続け、半導体産業は台湾への投資を継続するとし「(台湾)全体の生産能​力は今後も拡大を続ける。ただ、⁠米国でのプレゼンスを拡大することは可能だ」と指‍摘。「米国への投資拡大を含む国際展開は、台湾にしっかりと根ざし、台湾への投資を拡大し続けることが前提だ」と述べた。

ラトニック米商務長官は3日、半導体製造を米‍国内に取り込む必要があると主張。「中‍国か‌らわずか80マイルの地点に、全ての半導体‍製造を集中させておくことはできない。戻す必要がある」とし「現政権が退陣するまでに、最先端の半導体製造で40%の市場シェアを確保することが目標だ」と述べた。

鄭氏は、台湾の⁠サイエンスパークを移転することはないとした上で、産業クラスター構築の経験を共⁠有し、米国が同様の環‍境を整備する上で支援する用意はあると述べた。

また、先端製造、先端パッケージング、広範なサプライチェー​ンを含め、既存・建設中・計画中の全てのプロジェクトを合算した台湾の半導体生産能力は、米国や他国への投資額を大きく上回るとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

訂正ベネズエラ、ノーベル賞マチャド氏の盟友ら釈放 

ワールド

アルゼンチン、米との鉱物取引協定は中国からの投資排

ワールド

香港紙創業者に懲役20年、国安法裁判 外国勢力と結

ビジネス

ゴールドマン、アンソロピックと協力しAIエージェン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 5
    韓国映画『しあわせな選択』 ニューズウィーク日本…
  • 6
    背中を制する者が身体を制する...関節と腱を壊さない…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    「右足全体が食われた」...突如ビーチに現れたサメが…
  • 9
    心停止の8割は自宅で起きている──ドラマが広める危険…
  • 10
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 4
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 8
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 9
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 10
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中