中国副首相、貿易黒字懸念の払拭狙う 「中国は脅威でなく機会」
スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)でスピーチする中国の何立峰副首相。REUTERS/Denis Balibouse
[ダボス(スイス) 20日 ロイター] - 中国の何立峰副首相は20日、スイスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、「巨大な市場」という優位性を活かして「より積極的に」輸入を拡大する意向を示した。「世界の工場であるだけでなく、世界の市場となることを一層強く望んでいる」と述べた。
2025年の中国の貿易黒字は過去最高を記録した。中国国内の需要が伸び悩む中、堅調な輸出が経済を下支えした。一方、輸出が過剰な生産能力をもたらし、自国の製造業を守ろうとする国々の反発を招きかねない状況だ。何氏は中国が意図的に貿易黒字を追求したことはないと主張。「中国は敵対国ではなく、全ての国の貿易パートナーであり、中国の発展は世界経済の発展にとっての脅威ではなく、機会だ」と主張し、懸念の払拭に努めた。
<信頼できるパートナーとしての中国>
米政府の不安定で強圧的な関税政策が同盟国も含めた世界各国を揺さぶる中、中国の代表団は信頼できる貿易・投資パートナーとしての立場を提示すると見込まれる。
何氏は特定の国名を挙げなかったが、「一部の国の一方的な慣行や貿易協定は、世界貿易機関の基本原則と規則に明らかに違反しており、国際経済貿易秩序を深刻に損なうものだ」と批判した。
さらに、「中国は買いたいが、相手は売りたくない」とし、国家安全保障上の懸念から米国やその同盟国が課す貿易制限にも言及した。
関係筋はロイターに、何氏が世界のビジネスリーダーらを招きレセプションも開催する予定だと明らかにした。
ダボス会議には、トランプ米大統領をはじめとする各国・地域の首脳や、ハイテク、金融関連の企業幹部ら2900人程度が参加の見込み。
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