[‍ハノイ 5日 ロイター] - ベトナム国家統計局が5日発表した2025年の国内総生産(GDP)速報値は8.02%増で24年の7.09%増から加速した。

米国の関税導入にもかかわらず堅調な輸出が成長をけん引した。対米貿易黒字は過去最高を更新した。ベトナムは現在、米国と貿易協定の可能性について協議を続けている。

25年の輸出は17%増の4750億4000万ドル。うち対米輸出は1530億ドルと、24年の1195億ドルを大幅に上回り過去最高となった。対米貿易黒字は約1340億ドルと、前年の過去最高値を大きく塗り替えた。

一方、中国からの輸入も1860億ドルと、24年の1442億ドルから急増し過去最高を記録した。サムスン電子やアップル、ナイキなどの多国籍企業は、中国製の部品や原材料をベトナムで組み立てて米国へ輸出している⁠。

トランプ政権は、ベトナムが中国製品の「迂回輸出‍」の拠点になっていると非難しており、不正な迂回輸出には40%の関税を課す方針だが、その判定基準は依然として不透明なままだ。

25年第4・四半期のGDPは前年比8.46%増だった。第3・四半期(‍改定値8.25%増)から加速して年内最高の伸びを‍記録した。8月からの米関税導入や相次ぐ洪‍水被害の影響も限定的だった。

21─25年の5カ年計画で掲げた年平均6.5─7%の成長目標には届かず、平均成長率は6.25%にとどまった。コロナ禍に見舞われた21年の低成長が響いた。今月末に開催される5年に⁠1度の共産党大会で承認される予定の次期計画(26─30年)では、年平均10%以上の成長目標を掲げ⁠る見通し。

25年は、内需やイン‍フラ向け政府支出にも支えられた。工業生産と小売売上高はともに前年比9.2%増。25年のインフレ率は3.31%だった。

実行ベースの外国直接投資(FDI)は前年比9%増の276億ドル。将来の投資規模を示す認可額は384億ドルと、前年並みの水準を維持した。

12月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.48%上昇。

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