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イランの濃縮ウラン巡る査察、大幅遅れ IAEAが加盟国向け報告書

2025年11月13日(木)04時33分

イランの最高指導者ハメネイ師の絵が描かれた壁画の横を歩く人々。テヘランで6月撮影の提供写真。Majid Asgaripour/WANA (West Asia News Agency) via REUTERS

[ウィーン 12日 ロイター] -  国際原子力機関(IAEA)は12日、イランが今年6月にイスラエルと米国から空爆された核施設への査察を受け入れず、濃縮ウラン貯蔵を巡る検証が「大幅に遅れている」とする報告書をまとめた。ロイターが非公開の加盟国向けの報告書を入手した。

IAEAはガイドラインで、高濃縮ウランの貯蔵に関し、毎月検証することを定めている。IAEAは数カ月にわたり、イランに在庫状況の説明や全面的な査察再開を求めてきた。IAEAとイランは9月に全面的な査察再開へ向け基本合意したものの、イランはその後、合意の破棄を表明した。IAEAは、空爆の「影響を受けなかった」とされる13の核施設の一部だけを査察した一方、被害を受けた7施設はいずれも査察ができていない。

IAEAは今回の報告で、イランの核施設に5カ月間立ち入れず、高濃縮ウランの状況を完全に把握するのは難しく「申告済みの核物質の転用に関する懸念を和らげるには、備蓄状況をできるだけ早期に検証することが極めて重要だ」と指摘。イランが保有する高濃縮ウランの量が「深刻な懸念だ」とも強調した。

IAEAの分析によると、イランは空爆前、濃縮度が最大60%の高濃縮ウランを440.9キロ保有。濃縮度を高めれば10発の核爆弾を製造できる量に相当するという。 

ロイター
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