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S&P、ポーランド格付け見通し「 安定的」に据え置き 中期成長見通し良好

2025年11月10日(月)15時45分

 11月7日、格付け会社S&Pグローバル・レーティングは、ポーランドの外貨建て長期・短期ソブリン格付けを「A-/A-2」に据え置いた。写真はワルシャワの市街地の景観。2024年10月、ワルシャワで撮影(2025年 ロイター/Kacper Pempel)

[7日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは7日、ポーランドの外貨建て長期・短期ソブリン格付けを「A-/A-2」に据え置いた。今後2年間の中期的な成長見通しの強さと、債務リスクの高まりが均衡していると指摘し、見通しは「安定的」に据え置いた。

フィッチとムーディーズは、財政赤字の拡大を受けて見通しを「ネガティブ」に修正している。

ポーランドは、ロシア・ウクライナ紛争が続く中、防衛予算を増額した結果、財政赤字が拡大した。

S&Pは、紛争がポーランドを含む北大西洋条約機構(NATO)加盟国に拡大しないことを前提に、ポーランド経済は地政学的緊張の影響を受けないとし「ポーランド経済は驚くほど回復力がある」と述べた。

国防費の増加、財政悪化見通しにもかかわらず、ポーランドの成長見通しは依然強く、インフレ率は来年も中央銀行の目標(1.5─3.5%)範囲内に収まると予想した。

ドイツなどユーロ圏諸国の景気減速の影響を克服し、2025─28年に3%の成長を維持すると予想した。25─28年の経常収支は小幅な赤字への転落を予想した。ただ同国の対外資金調達力は依然高く、対外債務残高も低水準を維持し、信用力を支えている。

ロイター
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