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中国、3隻目の空母「福建」就役 電磁カタパルト初採用

2025年11月07日(金)17時27分

写真は国際航空宇宙博覧会で展示された航空母艦の模型。2024年11月、広東省珠海市で撮影。REUTERS/Tingshu Wang

(見出しの誤字を修正しました)

Greg Torode

[香港 7日 ロイター] - 中国で3隻目となる最新鋭空母「福建」が5日、就役した。海南省で行われた式典には習近平国家主席が出席した。

福建は、平らな飛行甲板と電磁カタパルトを採用。傾斜のあるタラップを使用する「遼寧」(2012年就役)や「山東」(19年就役)よりも多く戦闘機を搭載することができ発艦能力が向上した。

ディーゼルエンジンを使用しており、航続距離では米国の原子力空母に劣る。1万カイリ(1万8520キロメートル)航行すると、燃料を補給する必要があると専門家は指摘する。

中国海軍は、空母を日本近海の太平洋や、米軍の主要基地があるグアム方面にも展開させており、専門家の間では、福建や、将来建造される空母が一段と広範囲に展開するとの見方も出ている。

米国防総省が昨年12月に発表した中国の軍事近代化に関する年次報告書では、「福建」と将来の同様の空母は、高度に専門化された電子戦や対潜水艦航空機の配備などを通じた中国の軍事力投射能力を高めると指摘している。

ロイター
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