英中銀の量的引き締め、金融市場の予想規模が前回から縮小＝調査

[ロンドン ９日 ロイター] - イングランド銀行（英中銀、ＢＯＥ）が９日発表した短期金融市場の投資家を対象とする定期調査によると、ＢＯＥが２０２５年１０月から２６年９月にかけて行う量的金融引き締め（ＱＴ）の規模の予想は７５０億ポンド（９９８億ドル）となった。ＢＯＥの現在の年間目標である１０００億ポンドを下回り、３月の前回調査の８５０億ポンドから縮小した。

調査は４月２３―２５日に８４人を対象に実施した。７５０億ポンドという数字は、２０２５／２６年の予想としては２４年８月調査以来で最も少額。ＢＯＥは国債の市場売却と満期を迎えた国債の再投資停止により保有国債の圧縮を進めており、毎年９月にＱＴの主要計画を策定している。

ＢＯＥは景気浮揚のために２００９年から２１年にかけて英国債を計８７５０億ドル相当買い入れた。量的緩和（ＱＥ）で購入した国債の平均償還期間が米連邦準備理事会（ＦＲＢ）や欧州中央銀行（ＥＣＢ）よりも長いため、ＢＯＥが望ましいペースで保有を圧縮するには積極的に国債を売却する必要がある。