ギリシャ、クルーズ船観光客に課税計画 オーバーツーリズム対策
9月8日、ギリシャのミツォタキス首相は、オーバーツーリズム(観光公害)対策として、夏のピークシーズンにサントリーニ島とミコノス島をクルーズ船で訪れる観光客に20ユーロ課税することを計画していると明らかにした。写真はサントリーニ島の有名な夕日を見ようと待ち構える観光客。同島で7月撮影(2024 ロイター/Alkis Konstantinidis)
[アテネ 8日 ロイター] - ギリシャのミツォタキス首相は8日、オーバーツーリズム(観光公害)対策として、夏のピークシーズンにサントリーニ島とミコノス島をクルーズ船で訪れる観光客に20ユーロ課税することを計画していると明らかにした。
ミツォタキス氏は会見で、過剰な観光客が問題となっているのは一部の観光地だけだと説明。「ギリシャには構造的なオーバーツーリズムの問題があるわけではない。観光地の中には、年間の特定週や月に重大な問題を抱えているところもあり、それに対処する必要がある」と述べた。
「クルーズ船の運航はサントリーニ島とミコノス島に負担をかけており、これが介入を進める理由だ」とし、クルーズ船の税収の一部は地元に還元され、インフラ投資に充てられると説明した。