仏警察、ニューカレドニア主要道路でバリケード撤去
南太平洋の仏領ニューカレドニアで先週起きた暴動を巡り、秩序回復を急ぐフランス警察は首都ヌメアと国際空港をつなぐ主要道路をふさいでいた約60のバリケードを撤去した。写真は、暴動で破壊された建物。2024年5月16日にニューカレドニア・ヌメアで撮影。(2024年 ロイター/in this screengrab obtained from video. Yoan Fleurot/via REUTERS)
[パリ 19日 ロイター] - 南太平洋の仏領ニューカレドニアで先週起きた暴動を巡り、秩序回復を急ぐフランス警察は首都ヌメアと国際空港をつなぐ主要道路をふさいでいた約60のバリケードを撤去した。仏政府高官が19日、明らかにした。
ただ、道路上のがれきを撤去する必要があるため、封鎖解除にはまだ数日を要する見通しだと、フランスのルイ・ル・フラン高等弁務官が述べた。
空港の閉鎖も続いている。
暴動の発端は、フランス系住民の投票権を拡大する憲法改正案で、改正により先住民カナクの発言権が低下するとの懸念が強まった。
デモが暴徒化し、事業所や自動車の放火や略奪が横行したほか、道路にバリケードが設置され、医薬品や食料の輸送停滞を招いた。これまでにカナク族3人を含む6人が死亡。フランスのダルマナン内相はXへの投稿で、バリケード撤去に600人以上を動員したと明らかにした。