バイデン氏、アラブ系米国人の痛み認識 「打ちのめされている」
バイデン米大統領は29日、パレスチナ自治区ガザでの戦争や、イスラエルや同国の軍事攻撃に対する米国の支援に多くのアラブ系米国人が「心を痛めている」とし、その痛みについて自身も「打ちのめされている」と述べた。 ノースカロライナ州ローリーで26日撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)
Kanishka Singh
[ワシントン 29日 ロイター] - バイデン米大統領は29日、パレスチナ自治区ガザでの戦争や、イスラエルや同国の軍事攻撃に対する米国の支援に多くのアラブ系米国人が「心を痛めている」とし、その痛みについて自身も「打ちのめされている」と述べた。
米国では、アラブ系を中心にガザ停戦を求める声が高まり、ホワイトハウス周辺を含め各地で抗議行動が繰り広げられ、バイデン氏の遊説先でも抗議者の妨害が入る状況となっている。
バイデン大統領は、アラブ系米国人の文化や伝統などを称えるアラブ系米国人文化遺産継承月間に向けた宣言で「われわれは立ち止まり、ガザでの戦争によってアラブ系米国人コミュニティの多くの人々が感じている痛みに思いを致さなければならない」とし、その苦しみに同氏が「打ちのめされている」と述べた。
ガザへの人道援助拡大、ハマスが連れ去った人質の解放、少なくとも6週間の休戦の実現に取り組んでいると説明。
また昨年10月にイリノイ州で6歳のパレスチナ系の子どもが刺殺された事件などに言及し、アラブ系がヘイトクライム(憎悪犯罪)の標的になっていると指摘した。