豪インフレ率、中銀目標達成は25年末の見通し=当局者
11月13日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)経済部門トップのマリオン・コーラー氏は、国内インフレ率は低下が予想されるが、中銀目標の2─3%達成は2025年末になるとの見通しを示した。写真はシドニーの同行前で2016年3月撮影(2023年 ロイター/David Gray)
[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)経済部門トップのマリオン・コーラー氏は13日、国内インフレ率は低下が予想されるが、中銀目標の2─3%達成は2025年末になるとの見通しを示した。
コーラー氏はUBS主催の会議でインフレ率の目標達成について、「内需が依然高水準であることや労働コストなどのコスト圧力が強いことから、このプロセスは当初想定していたよりも緩やかなものになる見通しだ」と述べた。
高インフレが賃金や価格決定に影響を及ぼし、それに対応するため一段の引き締め政策が必要になるリスクもあると説明した。
中銀は先週、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、12年ぶり高水準となる4.35%とした。
第3・四半期の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は5.4%と、昨年ピーク時の7.8%からは鈍化しているが、中銀予想は上回っている。
これを受けて中銀は先週公表した四半期報告書でインフレ率と経済成長率予想を上方修正した。