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台湾付近の演習、独立勢力対応のためと中国政府 再び中間線越え

9月27日、中国政府は台湾付近で行っている最近の演習は分離主義勢力の盛んな意気に対抗することを目的としていると表明した。写真は中国と台湾の旗。4月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[北京 27日 ロイター] - 中国政府は27日、台湾付近で行っている最近の演習は分離主義勢力の盛んな意気に対抗することを目的としていると表明した。
台湾当局は今月、中国の多数の戦闘機、無人機(ドローン)、爆撃機、その他の航空機のほか、軍艦、空母「山東」が付近で活動しているのを確認したと発表している。
中国政府で台湾政策を担う台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は定例記者会見で、人民解放軍が一連の演習を行っているとした上で、「その目的は台湾独立分離主義勢力の気炎と独立を求める行動に断固として対抗することだ」と説明。「台湾独立の挑発は常に続いており、国家主権と領土保全を守るための人民解放軍の行動も常に続いている」と述べた。
一方、台湾国防部(国防省)は27日、中国軍のさらなる動きを報告。この24時間以内に中国軍機16機が台湾の防空識別圏に進入し、そのうち12機が台湾海峡の中間線を越えたという。中間線越えもこのところ相次いでいる。
また、台湾は28日、対中防衛強化計画の一環として、自前の潜水艦8隻のうち最初の1隻を進水させる予定だ。
朱氏は潜水艦についての質問に対し、台湾与党・民進党の力による独立を求める取り組みは緊張を悪化させ、台湾の人民を危険な状況に追い込むだけだと述べた。