北朝鮮「核兵器の使用条件に該当」、米原潜の韓国寄港受け

北朝鮮の強純男国防相は２０日、核兵器を搭載できる米国の戦略原子力潜水艦ケンタッキーが韓国の釜山に入港したことを受け、北朝鮮の法令で規定されている「核兵器の使用条件に該当する可能性がある」との見方を示した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が報じた。（２０２３年　ロイター／Denis Balibouse）

[ソウル ２１日 ロイター] - 北朝鮮の強純男国防相は２０日、核兵器を搭載できる米国の戦略原子力潜水艦ケンタッキーが韓国の釜山に入港したことを受け、北朝鮮の法令で規定されている「核兵器の使用条件に該当する可能性がある」との見方を示した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が報じた。

また、米韓両国が新設した核協議グループ（ＮＣＧ）の初会合を受け、米国と韓国が地域の緊張をエスカレートさせていると非難。「朝鮮半島での軍事衝突の局面が危険を伴う現実として表面化している」とした。

韓国国防省は２１日、ＮＣＧ会合と米戦略原潜ケンタッキーの寄港は北朝鮮の核とミサイルの脅威に対する「防衛的な対抗措置」にすぎないと表明。「北朝鮮は核開発や核の脅しによって韓米同盟からいかなる譲歩も得ず、孤立と苦難を悪化させるだけだ」とした。

北朝鮮は昨年、核兵器の使用条件を定めた法令を採択。金正恩朝鮮労働党総書記は、核兵器保有国としての立場を「不可逆的」にすると表明した。