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インド、人口の1割が貧困脱出 5年で1.35億人=政府
インド政府は17日、2021年3月までの5年間に人口の約10%に相当する1億3500万人が貧困から脱したとする報告を公表した。資料写真、ムンバイ、2015年3月撮影(2023年 ロイター/Danish Siddiqui)
[ニューデリー 17日 ロイター] - インド政府は17日、2021年3月までの5年間に人口の約10%に相当する1億3500万人が貧困から脱したとする報告を公表した。
報告は国連の多次元貧困指数(MPI)に基づいて作成。それによると、地方での脱貧困率が最も高かった。
指数は、栄養失調や教育、衛生など12の項目を指標化、3項目以上が欠如した場合に「MPI貧困」と分類している。
報告を発表した政府系シンクタンクのNITIアーヨグのスマン・ベリー副会長は、「栄養改善、年単位の教育、衛生、調理油が貧困率低下に重要な役割を果たした」と述べた。
国連開発計画(UNDP)が先週公表した報告では、21年時点でインド人口に対する多次元貧困率は16.4%と、05年時点の55%から低下。貧困の目安となる1日2.15ドル未満の生活者は10%に低下した。
貧困から脱した人が最も多かったのは、ウッタルプラデシュ州の3億4300万人。次いでビハル州、マディヤプラデシュ州となった。