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米中西部で干ばつ拡大、トウモロコシ・大豆生産に懸念

6月22日、米中西部を2012年以降で最も深刻な干ばつが襲っており、米農務省などが公表する「干ばつモニター」によると、降雨量不足が原因で過去1週間で農業地帯を中心に被害地域が広がり、トウモロコシや大豆の生産を脅かしている。写真はカンザス州の小麦畑。5月撮影(2023年 ロイター/Tom Polansek)
[22日 ロイター] - 米中西部を2012年以降で最も深刻な干ばつが襲っており、米農務省などが公表する「干ばつモニター」によると、降雨量不足が原因で過去1週間で農業地帯を中心に被害地域が広がり、トウモロコシや大豆の生産を脅かしている。
春小麦の主要生産地であるノースダコタ州から冬小麦の最大産地であるカンザス州まで広がる農業地帯「ハイプレーンズ」の大半の地域が平均以下の降雨量と強風で干ばつの状況が悪化しているという。
トウモロコシと大豆の相場は、作付け時期の乾燥した天候と収穫不足への懸念を背景に数カ月ぶりの水準に急騰している。ただ、降雨不足が解消されれば収穫に支障は出ないとみられる。
干ばつモニターによると、20日現在、中西部の58%が中程度の干ばつかそれより深刻な状態で、12年以降で最も広範囲となった。