ニュース速報

ワールド

北朝鮮、軍事偵察衛星の6月打ち上げ表明 「敵の情報を常時収集」

2023年05月30日(火)18時57分

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は5月30日、米国による「無謀な軍事行動」に対抗するため、6月に初の軍事偵察衛星打ち上げが行われると伝えた。写真は平壌で、軍事偵察衛星を視察する金正恩朝鮮労働党総書記ら。16日撮影のKCNA提供写真(2023年 ロイター)

[ソウル 30日 ロイター] - 北朝鮮は30日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ、初の軍事偵察衛星を6月に打ち上げると表明した。米国の軍事活動を監視するためとしている。

KCNAが伝えた声明によると、李炳哲・朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長は米韓合同軍事演習を「侵略への無謀な野心」と非難。北朝鮮は「敵の軍事行動に関する情報を常時収集できる手段」を持つことが必要だとした。

また「現在と将来の脅威を総合的に考慮し、包括的かつ実践的な戦争抑止力を強化する活動をより徹底していく」と述べた。

具体的な打ち上げの日付には触れていないが、北朝鮮は前日、日本に対し5月31日─6月11日に「人工衛星」を打ち上げると通告した。

韓国軍と米軍は先週、北朝鮮からの「本格的な攻撃」を想定した実弾演習を開始した。

韓国外務省報道官は会見で、北朝鮮の弾道ミサイル技術の使用は国連安保理決議に違反しているとし、李氏の説明は兵器開発を強化するための「強引な言い訳」との認識を示した。

韓米の合同演習と防衛態勢は北朝鮮の高度な核・ミサイルの脅威に対処するためのもので、偵察衛星の打ち上げの口実に使うべきでないと非難した。

北朝鮮に打ち上げ計画を中止するよう求め、強行すれば厳しく対処する考えを示した。

米国務省報道官も、人工衛星の打ち上げを含め、弾道ミサイル技術を用いた発射は複数の国連決議に違反すると述べた。

*システムの都合で再送します。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、S&P・ナスダック3週ぶり安値

ビジネス

NY外為市場=ポンド下落、英中銀の利下げを確実視

ワールド

米国防権限法案、上院で可決 過去最大の9010億ド

ワールド

米財務長官、FRB議長候補ハセット氏への懸念を「ば
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 9
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 10
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中