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ブラジル財政枠組み法案、インフレ予測に好影響=中銀総裁

2023年05月26日(金)13時42分

ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁(写真)は25日、下院が前日可決した財政枠組み法案について、インフレ予測と長期金利に良い影響を及ぼしていると指摘した。ブラジリアで2月撮影(2023年 ロイター/ADRIANO MACHADO)

[ブラジリア 25日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は25日、下院が前日可決した財政枠組み法案について、インフレ予測と長期金利に良い影響を及ぼしていると指摘した。

下院は24日、同法案を可決し上院に送付。財政均衡化と債務抑制を目指すルラ政権にとって大きな勝利となった。法案は歳出伸び率を歳入伸び率の70%以内に抑える内容。また歳出の伸びはインフレ調整後で年0.6―2.5%の範囲内に収める。

カンポス・ネト総裁は放送局グローボに対し、中銀がいつ利下げに踏み切る可能性があるかには触れなかったものの、政府・議会の対応を評価。長期金利が「大幅に」低下していると述べた。

25日発表のインフレ統計については「予想より良かった」とし、コアインフレ率が予想より「やや良かった」と述べた。

ブラジル地理統計院(IBGE)が25日発表した5月中旬の消費者物価指数の前年比上昇率は4.07%で、前月の4.16%から鈍化して、2020年10月以来の低い伸びとなった。

ルラ大統領はかねてより、政策金利が高すぎて経済成長の妨げになっていると主張、中銀に利下げを促している。

ロイター
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