豪中銀4月理事会、利上げ継続と一時休止で大手行の予想分かれる

　３月３０日、コモンウェルス銀行（ＣＢＡ）は、オーストラリア準備銀行（中央銀行）が来月４日の理事会で利上げを休止すると予想している。写真はシドニーで２０１６年５月撮影（２０２３年　ロイター／Jason Reed）

[３０日 ロイター] - コモンウェルス銀行（ＣＢＡ）は、オーストラリア準備銀行（中央銀行）が来月４日の理事会で利上げを休止すると予想している。

同国では、２月の消費者物価指数（ＣＰＩ）の伸び率が８カ月ぶりの低水準となり、小売売上高もごく小幅な伸びにとどまった。これまでの積極的な利上げの影響が鮮明に示された。

ＣＢＡで豪経済を担当するガレス・エアード氏は、来週の会合で利上げを一時停止する可能性は５５％とし「短期間に信じられないほどの引き締めを行ったため、現段階では休止が適切な政策行動」と語った。

一方、今後１カ月の指標が予想を上回った場合、「５月に再び利上げする完全な選択肢」を保持する可能性があると指摘。「４月に利上げバイアスを残しつつ一時停止することが合理的だ」とした。

ウエストパック銀行も、来月の利上げ休止と５月の再利上げを予想。半面、ナショナル・オーストラリア銀行（ＮＡＢ） とＡＮＺグループ・ホールディングスは４月に０．２５ポイントの利上げを予想し、ＡＮＺは５月に追加利上げがあるとみている。