ニュース速報
ワールド
タイ中銀が0.25%利上げ、物価・成長見通し引き下げ

3月29日、タイ中央銀行は主要政策金利の翌日物レポレートを大方の予想通り25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.75%とした。写真はタイ中銀のロゴ。2016年4月、バンコクで撮影(2023年 ロイター/Jorge Silva)
[バンコク 29日 ロイター] - タイ中央銀行は29日、主要政策金利の翌日物レポレートを大方の予想通り25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.75%とした。引き上げは5会合連続。
決定は全会一致だった。
中銀は2023年の総合インフレ率予想を従来の3.0%から2.9%に引き下げ、今年半ばには目標の範囲内に戻るとした。
今年の経済成長率予想は3.7%から3.6%へ、来年は3.9%から3.8%へそれぞれ引き下げた。
高インフレの持続が依然としてリスク要因であり、通貨バーツは非常に不安定で、世界経済の不確実性は高まっているとの認識を示した。タイの金融システムは弾力的を備えていると指摘した。
声明で「長期的に持続可能な成長と整合的な水準に向けて金融政策スタンスを段階的かつ慎重に正常化するため、政策金利を引き上げることを決定した」と説明。
今後の金融政策の決定については、成長とインフレの見通しが変化した場合は、規模と時期を調整する用意があると表明した。