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訂正トルコのシリア国境付近でM7.8の地震、両国で死者500人以上か

2月6日、 ドイツ地球科学研究センター(GFZ)によると、トルコ中部でにマグニチュード(M)7.9の地震があった。写真はトルコ南東部ディヤルバクルで、地震で倒壊した建物 の周辺に集まった人々。 Aslan Avda氏のSNSより(2023年 ロイター)
(トルコのオクタイ「副首相」を「副大統領」に訂正します。)
[ディヤルバクル(トルコ)/アンカラ/ベイルート 6日 ロイター] - トルコ南東部のシリア国境付近で6日、マグニチュード(M)7.8の地震があり、500人以上が死亡、負傷者も多数出ている。現地では建物が多数倒壊し、救出活動が行われている。
今回の地震は、1万7000人を超える死者が出た1999年のイズミット地震以来の大規模な地震。震源地から北西に460キロメートル離れた首都アンカラでも揺れを感じた。
トルコのオクタイ副大統領(訂正)は284人が死亡し、2323人が負傷したと述べた。エルドアン大統領は被災地域の首長に電話し情報収集に当たっているという。
政府は国際支援を求める「レベル4アラーム」を宣言するとともに、レスキュー隊と物資を積んだ航空機を現地に派遣した。
シリア保健当局者は、北西部を襲った地震で死者が237人に達したほか、639人が負傷したと発表した。反政府勢力の管理下にある北西部でも150人近い死者が出ているもよう。
アサド大統領は緊急閣議を開き被害状況や対応策を協議している。シリアの首都ダマスカスや、ベイルートの首都ダマスカスでも揺れを感じ、人々が建物から飛び出して逃げる姿が見られた。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はツイッターで、米国はトルコとシリアでの地震を懸念しており、状況を注視していると表明した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ツイッターへの投稿で「トルコでの地震で多数の死傷者が出たとの報道にショックを受けた」とし、「友好的な」トルコ市民に必要な支援をする用意があると述べた。
ドイツ地球科学研究センター(GFZ)によると、震源の深さは10キロ。
トルコ内相は、がれきに埋もれた人々の救出が最優先だとした上で、国民に携帯電話の使用を控えるよう求めた。
国営放送TRTなどの映像によると、建物に被害が及び、雪の積もった道に人々が避難している。また、カフラマンマラシュで倒壊した建物の周りに人々が集まって生存者を探す様子も映されている。
東に約350キロに位置するディヤルバクルのロイター記者によると、地震は約1分間続いて窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
南東部シャンルウルファ県の知事はツイッターに「倒壊した建物がある」と投稿し、住民に安全な場所に移動するよう呼びかけた。
トルコ当局はカフラマンマラシュとシリア国境に近いガジアンテプ付近でM7.4の地震を記録したとしている。
レバノンのベイルートやトリポリでも人々が路上に出て、建物の倒壊に備えて車に逃げたと報告されている。
トルコ赤十字のトップは深刻な被害の情報が入っているとし、リソースを動員していると述べた。