ニュース速報

ワールド

タイ成長見通し、今年3.8%を維持 観光客予想引き上げ=財務省

2023年01月27日(金)14時36分

 1月27日、タイ財務省は、観光と内需が回復する中、2023年の経済成長率見通しを3.8%に据え置いた。写真はバンコクの観光客。7日撮影(2023年 ロイター/Athit Perawongmetha )

[バンコク 27日 ロイター] - タイ財務省は27日、観光と内需が回復する中、2023年の経済成長率見通しを3.8%に据え置いた。輸出は鈍化する見通し。

同省によると、22年の成長率については3.0%となったもよう。輸出、公共投資、個人消費が減速したとして、従来予想の3.4%から下方修正した。

22年の国内総生産(GDP)統計は来月発表される。21年のGDP伸び率は1.5%だった。

同省当局者は「景気の回復が続いており、昨年の経済成長率は新型コロナウイルス流行前の水準に戻った。このため、財政措置は必要な場合のみ活用し、的を絞る」と発言。「各国で海外旅行の規制が緩和され、観光業は着実に改善している」と述べた。

今年の外国人観光客数は2750万人に達する見込みで、中国の国境再開を受けて従来予測の2150万人から上方修正された。

新型コロナウイルス禍前の19年には約4000万人の外国人観光客がタイを訪れていた。

政府は中国からの観光客が今年少なくとも500万人に達すると予想している。これは19年の約半分の水準。

一方、今年の輸出は0.4%の増加にとどまる可能性がある。従来予想は2.5%増だった。世界経済の減速が背景。

バーツ高も輸出競争力に悪影響を及ぼす見通し。同省は今年の平均レートを1ドル=32.5バーツと予想。昨年は35.07バーツだった。国内景気の回復が続くとの見方が背景という。

今年の平均インフレ率予想は2.8%。昨年は24年ぶり高水準の6.08%だった。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

金総書記、プーチン氏に新年メッセージ 朝ロ同盟を称

ワールド

タイとカンボジアが停戦で合意、72時間 紛争再燃に

ワールド

アングル:求人詐欺で戦場へ、ロシアの戦争に駆り出さ

ワールド

ロシアがキーウを大規模攻撃=ウクライナ当局
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 9
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中