ニュース速報

ワールド

解散権は首相の専権事項、コメント控える=自民政調会長発言で官房長官

2022年12月26日(月)12時48分

 松野博一官房長官は26日午前の記者会見で、自民党の萩生田光一政調会長が防衛費増額のための増税について、詳細を決めて実施する前に衆院解散・総選挙で国民の信を問うべきだとの考えを示したことについて「解散権は首相の専権事項であり、私の立場でコメントすることは差し控える」と述べた。2016年7月撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 26日 ロイター] - 松野博一官房長官は26日午前の記者会見で、自民党の萩生田光一政調会長が防衛費増額のための増税について、詳細を決めて実施する前に衆院解散・総選挙で国民の信を問うべきだとの考えを示したことについて「解散権は首相の専権事項であり、私の立場でコメントすることは差し控える」と述べた。

萩生田氏による25日の民放番組での発言に関し、松野官房長官は、防衛力強化の内容、予算、財源の3つを年末に一体的に決め、国民に明確に示す方針については、春の通常国会から一貫して説明してきていると岸田首相が述べているとした。

政治資金を巡る問題などが指摘されている秋葉賢也復興相については「引き続き政治家としての責任で適切に説明することが重要だ」とした上で、閣僚の任免は「首相の専権事項で、私は答える立場にはない」と語った。

一方、中国海警局の船舶が22日から25日まで、尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺で日本の領海に過去最長の72時間45分にわたり侵入したことに関し、松野官房長官は「誠に遺憾で、受け入れられるものではない」と指摘。領海侵入や接続水域内での航行などの活動が相次いでいることを「極めて深刻に考えている」とし、中国側に抗議するとともに、周辺の警戒監視に万全を尽くし、冷静かつ毅然と対応していくと語った。

尖閣諸島は日本が実効支配し、中国も領有権を主張している。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マレーシアGDP、第2四半期は前年比4.4%増 予

ビジネス

ノボノルディスク、南アで肥満症薬「ウゴービ」を発売

ワールド

カナダ、6月の製造業売上高を一時誤掲載

ビジネス

中国7月指標、鉱工業生産・小売売上高が減速 予想も
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化してしまった女性「衝撃の写真」にSNS爆笑「伝説級の事故」
  • 4
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 5
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 6
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 7
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 8
    「デカすぎる」「手のひらの半分以上...」新居で妊婦…
  • 9
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何か?...「うつ病」との関係から予防策まで
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 9
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中