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中国コロナデモ、白い紙が抵抗の象徴に 名門大学など異例の広がり

2022年11月28日(月)12時24分

 中国の新型コロナウイルス規制に対する抗議活動で各地の参加者は無言で白い紙を掲げ、抵抗の意を表している。27日に北京で撮影(2022年 ロイター/Thomas Peter)

[北京/上海 28日 ロイター] - 中国の新型コロナウイルス規制に対する抗議活動で各地の参加者は無言で白い紙を掲げ、抵抗の意を表している。習近平体制の厳しい言論統制下で検閲や逮捕の対象になるのを避ける意味合いもあり、首都の幹線道路や名門大学で集会が開かれるなど異例の広がりを見せている。

抗議は新疆ウイグル自治区のウルムチで発生した火災がきっかけとなっており、上海で26日夜、ろうそくをともしてウルムチの犠牲者を追悼する集会が開かれ、目撃者によると、参加者は白い紙を掲げて抗議した。

27日に北京の名門清華大学の敷地内や環状道路の「三環路」沿いで開かれた集会でも、白紙が使われた。

三環路沿いの集会に参加したジョニーさん(26)は「白い紙は私たちが言いたいが、言うことができない全てを表している」と語った。

「私たちは再び普通の生活を送り、尊厳を持ちたい。」

抗議の動画は相次ぎ交流サイト(SNS)に投稿されている。広く拡散されているある動画は26日に南京市の中国伝媒大学で撮影したとされるもので、階段に1人の女性が紙を持って立っていると、そこに歩いてきた男に紙を奪われる様子が映っている。動画の真偽は不明。

2020年の香港でも国家安全維持法(国安法)に抵触するスローガンを避けるため、活動家たちは白い紙を掲げて抗議した。ロシアのウクライナ侵攻に抗議するモスクワのデモ隊も今年、白い紙を使用している。

ロイター
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