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ロシア侵攻の環境被害は350億ドル、ウクライナ政府が推計

2022年10月04日(火)07時21分

 10月3日、ウクライナ政府は、ロシアの軍事侵攻による国内の環境被害が約360億ユーロ(353億ドル)に上るとの推計値を明らかにした。写真はオデーサ州ズメイヌイ島で、破壊された建物の横を通るウクライナ兵。7月提供(2022年 ロイター/Press service of the Ukrainian Armed Forces)

[ブリュッセル 3日 ロイター] - ウクライナ政府は3日、ロシアの軍事侵攻による国内の環境被害が約360億ユーロ(353億ドル)に上るとの推計値を明らかにした。

ルスラン環境相は欧州議会の公聴会で、国内の環境保護地域の5分の1が破壊の危険にさらされており、約2000件の被害が既に確認されていると説明した。

今回の戦争がもたらした大気汚染による被害額は約250億ユーロに達しており、土壌被害に対処するにはさらに114億ユーロが必要になるという。

過去7カ月間の戦争により3100万トンの二酸化炭素(CO2)が排出された。これはニュージーランドの年間排出量とほぼ同水準となる。

さらに、破壊されたインフラや建物を再建するため、今後7900万トンのCO2が排出される可能性があるという。  

ロイター
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