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独、ロ産ガス停止に備え危機管理計画を準備 製油所国有化も

2022年05月10日(火)05時36分

ドイツ当局は、ロシアからのガス供給が突然停止した場合に備え、重要企業の経営権取得などの危機管理計画を水面下で準備している。2019年11月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov)

[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ当局は、ロシアからのガス供給が突然停止した場合に備え、重要企業の経営権取得などの危機管理計画を水面下で準備している。当局者3人がロイターに明らかにした。

ロシア産ガスは昨年の独輸入の55%を占めた。独は2024年半ばまではロシア産ガスに大きく依存することになる見通し。しかし、ロシアが一方的にガス供給を停止する恐れもあるため、対処法を探っていた。

計画の大枠は固まっており、現在は詳細を練っているところだという。それによると、政府はエネルギー企業支援に向け一段の融資や保証を行うほか、製油所など重要企業を国有化する可能性もある。

具体的には、ロシアの国営石油最大手ロスネフチがポーランドに近い独北東部シュヴェットで運営するPCK製油所を国有化する案が議論されている。同製油所は独にとって残るロシア産原油輸入の大半を占め、欧州連合(EU)の禁輸措置で打撃を受ける可能性がある。

ロイター
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