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韓国中銀、政策金利1.25%に据え置き 年内利上げあと2回の見方
韓国銀行(中央銀行)は24日、政策金利を1.25%に据え置いた。2017年11月撮影(2022年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 24日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は24日、政策金利を1.25%に据え置いた。過去2会合連続で利上げしていたが、新型コロナウイルス感染急増やウクライナ情勢緊迫化が景気見通しに影を落とす中、引き締めを休止した。
ロイター調査ではエコノミスト28人中27人が金利据え置きを予想していた。
中銀は金利を据え置く一方、今年のインフレ率見通しを従来の2.0%から3.1%に引き上げた。
今回の政策会合は3月31日に任期を終える李柱烈総裁が出席する最後の会合となった。
李総裁は会合後の記者会見で、輸入物価の上昇とサプライチェーン(供給網)の混乱が続く中、インフレ圧力が一段と強まり、政策措置が必要になった可能性があると説明した。
「原則として、インフレ率の上昇に伴い金融緩和措置はある程度拡大する。つまり、物価安定に向けた政策対応の必要性は強まることになる」と述べた。
今年中の2回の利上げで金利が1.75%か2%に上昇するとの市場観測について質問されると、そうした観測は「妥当だ」と述べた。
教保証券のアナリスト、ペク・ユンミン氏は「総裁の会見とインフレ見通しの大幅な上方修正を踏まえると、年内2回以上の利上げ余地があるようだ」と述べた。
「ウクライナ危機がしばらく続けば、商品価格は一段と上昇し、インフレに悪影響を及ぼし、中銀の利上げにも影響する」と説明した。
アナリストは、中銀が第2・四半期から利上げを再開し、年末までに政策金利は1.75%に上昇すると予想している。