ニュース速報

ワールド

訂正(16日配信記事)五輪提言、大きな方向性まとまっている 20日より前に提出=尾身会長

2021年06月17日(木)08時23分

 6月16日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(写真)は16日の会見で、まとめる意向を国会で表明している東京五輪・パラリンピックに対する提言について、20日より前に提出することを確認した。都内で3月代表撮影(2021年 ロイター)

(16日の以下の記事で、本文最終段落の脇田座長の名前の「宇」を「字」に訂正します)

[東京 16日 ロイター] - 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は16日の会見で、まとめる意向を国会で表明している東京五輪・パラリンピックに対する提言について、20日より前に提出することを確認した。内容について、専門家の間で大きな方向性はまとまっていると説明した。

政府が16日に分科会に示した、緊急事態宣言などが解除された地域でのイベント制限案について、あくまで定期的なイベント制限の見直しの一環だと指摘。「五輪とは関係ないとの前提で了承した」と説明した。

加藤勝信官房長官は同日午後の会見で、緊急事態宣言が解除された地域のイベント制限について、7月から8月末までの1カ月間に会場定員の50%以下​か1万人以下にする案を分科会に示したと説明した。 これまでは、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の対象地域での観客の動員は定員の50%以下か、 5000人以下の少ない方の規模が適用され、解除後は6月末まで50%か5000人の大きい方が適用されることとなっていた。

専門家の間で政府案に対する反対はなかったが、「1万人という数字の持つメッセージについて、上手に説明することが必要との指摘があった」(尾身会長)という。

同席した厚労省の専門家組織の脇田隆字(訂正)座長は、京都大学大学院教授の西浦博氏が提出した、高齢者のワクチン接種が進んでも8月中旬までに緊急事態宣言相当の流行になることが避けられないとの推計について、変異株(デルタ株)への置き換わりや、人流増加など一定の仮定を置いて試算したものだと指摘。その場合に「(政府基準で感染状況が最も深刻な)ステージ4となる地域が現れると推計したもの」と説明した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:米保守派カーク氏殺害の疑い ユタ州在住の

ワールド

米トランプ政権、子ども死亡25例を「新型コロナワク

ワールド

アングル:ロシア社会に迫る大量の帰還兵問題、政治不

ワールド

カーク氏射殺、22歳容疑者を拘束 弾薬に「ファシス
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 2
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    「AIで十分」事務職が減少...日本企業に人材採用抑制…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 10
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中