ニュース速報

ワールド

ローマ教皇がイラク訪問、暴力終結や宗教間の融和訴え

2021年03月06日(土)03時11分

ローマ教皇フランシスコは5日、歴代教皇として初めてイラクを訪れた。サレハ大統領と対面する教皇(2021年 ロイター)

[バグダッド 5日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは5日、歴代教皇として初めてイラクを訪れた。訪問は4日間の日程で、暴力の終結や宗教間の融和を訴える。イスラム教指導者との会談も予定されている。

教皇はイラクに向かう機中で記者団に対し、イラクが長年苦難を受けてきたとし、「象徴的な」訪問になると語った。

バグダッド市内の沿道には防弾車で移動する教皇を見ようと、数百人の市民が集まった。教皇の滞在中、イラクには数千人の治安部隊が配備され、厳戒態勢が敷かれるという。

教皇は大統領官邸で「イラクが戦争の悲惨な影響やテロ、宗派間の争いに苦しんできた」とし、「武力の衝突が静まり、暴力や過激主義が終焉(しゅうえん)を迎えることを祈る」と訴えた。

イラクのサレハ大統領は、新型コロナウイルス禍にも関わらず、教皇が訪問に踏み切ったことに謝意を伝えた。

教皇はその後、2010年に約50人のキリスト教信者が武装集団に殺害されたバグダッドの教会を慰問する。

6日には中部ナジャフでイラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師と会談するほか、キリスト、イスラム、ユダヤ教の共通の祖とされる預言者アブラハムの生誕地、南部ウルを訪問する。

7日には、過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点とされた北部モスルを訪れる予定。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、金利の選択肢をオープンに=仏中銀総裁

ワールド

ロシア、東部2都市でウクライナ軍包囲と主張 降伏呼

ビジネス

「ウゴービ」のノボノルディスク、通期予想を再び下方

ビジネス

英サービスPMI、10月改定値は52.3 インフレ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に「非常識すぎる」要求...CAが取った行動が話題に
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    これをすれば「安定した子供」に育つ?...児童心理学…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中