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OPECプラス、減産規模の小幅縮小で合意 来年1月から

2020年12月04日(金)08時36分

複数の関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は3日、来年1月から減産規模を日量50万バレル縮小し、同720万バレルとすることで合意した。ウィーンで昨年8月撮影(2020年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ロンドン/ドバイ/モスクワ 3日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は3日、来年1月から減産規模を日量50万バレル縮小し、同720万バレルとすることで合意した。

ただ、来年の全般的かつ長期的な方針については合意に至らなかった。

OPECプラスは当初、現在の減産規模を最低3月まで延長するとみられていた。しかし、新型コロナウイルスワクチンへの期待から原油相場が値上がりする中、一部の生産国から減産延長に疑問の声が上がっていた。

関係筋によると、ロシア、イラク、ナイジェリア、アラブ首長国連邦(UAE)が来年の減産規模縮小に一定の関心を示した。

ロシアのノバク副首相は、OPECプラスが1月以降、毎月会合を開き、生産枠を決定すると明らかにした。月次の伸びは日量50万バレルを超えない見込み。

同相は「市場に悪影響をもたらさないために何をすべきか立ち止まって検討することが可能になるため、好ましい決定だ」と述べた。

また、過去に生産枠を超過した国による超過分相殺は来年3月まで延長されたとした。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、多くの国で意見の隔たりがあり、協議は難航したと明かした。

*内容を追加しました。

ロイター
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