ニュース速報

ワールド

中国政府系シンクタンク、米に軍同士の対話維持呼び掛け

2020年06月24日(水)11時56分

 6月24日、中国政府系の有力シンクタンク、中国南海研究院は23日、米中の軍は両国関係が悪化する中でも対話チャンネルを維持し、衝突を回避するため行動する必要があるとの見解を示した。写真は北京で昨年2月代表撮影(2020年 ロイター)

[北京 23日 ロイター] - 中国政府系の有力シンクタンク、中国南海研究院は23日、米中の軍は両国関係が悪化する中でも対話チャンネルを維持し、衝突を回避するため行動する必要があるとの見解を示した。

米中関係は貿易や新型コロナウイルス、南シナ海での軍事活動などさまざまな問題を巡り緊張が高まっている。

ただ、同研究院の報告書は、中国政府による最近の米批判よりも穏やかな論調となっており、両国の軍事関係が悪化すれば軍事的な衝突あるいは危機に突入する可能性が高まると警告した。

報告書によると、トランプ米政権は中国と「大国間競争」を繰り広げていると語り、アジア太平洋地域に駐留する軍兵士を37万5000人に増やし、海軍の艦船の6割を同地域に配備したという。

同研究院の呉士存院長はメディア向けブリーフィングで「安定した軍事関係が二国関係の安定化要因となるべきだ」と訴えた。

報告書は双方に対し、2008年に国防省間で開設したホットラインを含む対話チャンネルを開かれたまま保つよう呼び掛けた。

政府のアドバイザーを務める南京大学国際関係研究院の朱鋒院長は同じブリーフィングで、誤った判断を避けるには対話が重要だと指摘。「対話しなければ中米関係は非常に子供じみたものになる」と述べ、「われわれはともに成熟した大国であるため、二国関係への対応で互いを感情的に批判、攻撃すべきではない」とした。

同氏は、米インド太平洋軍は2018年の編成以来、中国のカウンターパートに接触したことがほとんどないと指摘。

その上で、米国に対し、両軍兵士の交流のために、米軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)に中国を招待するよう呼び掛けた。米国は中国の南シナ海での活動をけん制するため、18年にリムパックから中国を排除した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

再送-東京株式市場・大引け=大幅反発、一時5万70

ワールド

豪とシンガポール、エネ安保で連携強化 首脳会談で合

ワールド

ゼレンスキー氏、湾岸3カ国と安保協議 無人機防衛技

ビジネス

安川電機、27年2月期純利益は33.4%増の470
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡散──深まる謎
  • 4
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 5
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 6
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 7
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 8
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中