ニュース速報

ワールド

米下院歳入委、個人向け減税の恒久化法案を可決

2018年09月14日(金)12時05分

 9月13日、米下院歳入委員会は、トランプ大統領による昨年の税制改革で実現した個人向け減税について、恒久化する法案を賛成多数で可決した。写真は米合衆国議会議事堂。ワシントンで2016年11月撮影(2018年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米下院歳入委員会は13日、トランプ大統領による昨年の税制改革で実現した個人向け減税について、恒久化する法案を賛成多数で可決した。11月の中間選挙を控え、共和党候補を支援する狙い。

法案は賛成21、反対15で可決された。下院本会議での採択は10月1日までに行われる。ただ、上院での可決には民主党からの賛成が必要で、可決の見通しは低いとみられる。

昨年の税制改革では企業減税は恒久措置とされたが、個人向けは2025年で終了する。

共和党は税制改革法案が成立すれば景気が拡大し、150万人の雇用が新たに創出されると主張している。

これに対し民主党は減税の恩恵を受けるのは富裕層が中心で、財政赤字が拡大し、社会保障やメディケア(高齢者向け医療保険制度)の縮小につながると批判している。

両院税制合同委員会の推計によると、個人向け減税の恒久化により財政赤字が2019年までに6300億ドル増加する。これまでの減税と合わせると2兆ドル以上の税収減となる。

個人向け減税の恒久化は「税制改革2.0」と呼ばれる3つの法案の一つで、下院歳入委員会はこのほかにベンチャー企業の税負担を軽減する法案も可決した。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン最高指導者が米非難、イスラエル支援継続なら協

ビジネス

次回FOMCまで指標注視、先週の利下げ支持=米SF

ビジネス

追加利下げ急がず、インフレ高止まり=米シカゴ連銀総

ビジネス

ECBの金融政策修正に慎重姿勢、スロバキア中銀総裁
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつかない現象を軍も警戒
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    【HTV-X】7つのキーワードで知る、日本製新型宇宙ス…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中