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仏首相が議会改革案、定数を3割削減へ 下院では比例代表制も導入
4月4日、フランスのフィリップ首相(写真)は、次回の議会選挙に向けて議員定数を約3分の1削減し、比例代表制を導入する改革案を発表した。政治への信頼回復が狙い。写真はフランスのリヨンで昨年11月撮影(2018年 ロイター/Emmanuel Foudrot)
[パリ 4日 ロイター] - フランスのフィリップ首相は、次回の議会選挙に向けて議員定数を約3分の1削減し、比例代表制を導入する改革案を発表した。政治への信頼回復が狙い。
今回の改革案はマクロン大統領が選挙中に掲げた公約にほぼ沿う内容。政権と、野党が多数を占める上院のジェラール・ラルシェ議長が数週間にわたり協議を進めていた。
フィリップ首相は、上下両院で改革案が承認されれば立法プロセスの迅速化につながるほか、多様な声を議会に反映させられると説明。「これらの法案は責任、代表、効率の精神の下で政治と議会の活力を大幅に回復させることにつながるだろう」と述べた。
首相によると、国民議会(下院)と上院の議員数は30%削減される。また、2022年の議会選で下院の約15%は比例代表制で選出されるとした。
ただ、改革案の議会通過は確実とは言えない。多くの保守派議員は自らの職が脅かされることになる改革案と、政権との協議を進めたラルシェ上院議長の双方を非難している。
ラルシェ上院議長はその後、保守派と共同声明を発表し、改革案は議会で修正される必要があるとの考えを示した。





