NY外為市場=ドル一時1カ月ぶり安値、米イラン合意受けリスク選好回復
都内で8日撮影。REUTERS/Issei Kato
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルは主要通貨に対して1カ月ぶりの安値に沈んだ。米国・イランの2週間の停戦合意を受けて市場に楽観ムードが広がる中、リスク資産が上昇した。
トランプ大統領は7日、「イランへの爆撃と攻撃を2週間停止することに合意した」と明らかにした。ただ、停戦は脆弱との見方から、ドルは序盤の下落から終盤にかけて持ち直した。イランは8日、湾岸諸国の石油施設を攻撃し、イスラエル軍はイラン紛争が始まってから最大規模の攻撃をレバノン全土で実施した。
トランプ大統領自身が定めたイランに対する交渉期限が2時間足らずに迫る中での停戦発表を受け、投資家のリスク選好ムードが高まる中、株式と国債が大きく買われた一方、原油価格は急落した。
CIBCキャピタル・マーケッツのG10通貨戦略責任者ジェレミー・ストレッチ氏は「原油価格は下落し、ドルも上昇分の一部を失ったが、現時点でドル相場の動きを追いかけるのは慎重になるべきだ」とし、最終的な解決にいたるまで、さまざまな不確実性や乗り越えるべき障壁が存在するとの見方を示した。
主要通貨に対するドル指数は直近で0.16%高の99.077。ドルは依然として戦争開始前の水準を上回っており、投資家心理が完全には回復していないことを示唆した。
マネックスUSAのトレーディング担当シニアディレクター、フアン・ペレス氏は「こうした動きは一時的なものになる可能性があるが、少なくとも現時点では、楽観的な見方と(和平に向けた)進展をもとに3月に見られたドル買いに売り向かうことは理にかなっている」と述べた。
ドルは対円で0.6%安の158.675円となった。
ユーロは0.54%高の1.1696ドル。一時、3月序盤以来の高値を付けた。
英ポンドは0.78%高の1.3395ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.95%高の7万1342ドルとなった。
ドル/円 NY午後3時 158.73/158.74
始値 158.43
高値 158.79
安値 157.90
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1650/1.1651
始値 1.1690
高値 1.1721
安値 1.1644
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