ニュース速報
ビジネス

ボルボ、中国吉利集団との連携強化で生き残りへ 相乗効果を追求

2026年04月01日(水)11時37分

写真は吉利創業者の李書福氏とボルボ・カーズのハカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)。3月、ボルボの年次株主総会で撮影。REUTERS/Marie Mannes

Marie Mannes Alessandro Parodi

[イエ‌ーテボリ 31日 ロイター] - スウェーデ‌ンの自動車大手ボルボカーズと中国浙江吉利​控股集団の李書福会長は31日、イエーテボリで開かれた年次株主総会で、ボル⁠ボカーズが激しくなる競争​で生き残る唯一の方法はグループの他の自動車ブランドと協力することだと述べた。

ブランド間の協力強化と部品サプライヤーの統合深化は李氏が1年前に呼び戻したホーカン・サムエルソン最高経営責任者(CEO)の戦⁠略の柱となっている。

サムエルソン氏はスロバキアで建設中のボルボの新工場で電気自動車(EV)「ポールスター7」を生産す⁠る計画を​含めて吉利傘下の各ブランドと複数の提携関係を結んだ。

ボルボはまた吉利汽車と共同で立ち上げた「リンク・アンド・コー」の欧州販売代理店となり、自社が取り扱う車種の品ぞろえを再編してプラグインハイブリッド車(PHV)により重きを置こうとしている。

李氏は、世界の自動車産業が急速に⁠変化する状況で吉利全体にわたって緊密な協調関‌係を築くのが不可欠だと指摘。「孤立すれば時代遅れとなる自滅の⁠道を最終⁠的に歩むことになる」と述べた。

中国浙江吉利控股集団は2030年までに650万台以上の世界販売台数を達成し、世界の自動車メーカー上位5社以内に入ることを目指す。ボルボカーズやポールスターのような傘下ブランドを軸に、販売台数の3分の1を‌中国国外で販売している。

ボルボカーズのサムエルソンCEOは31日、ロ​イターの‌インタビューで「ブラ⁠ンド、独立した企業と​してのボルボを損なわずに、どのようにして実際に前向きな形で相乗効果を活用できるかだ」と語った。

<姉妹ブランドとの連携を強めるボルボ>

ポールスターはボルボカーズが24年に保有株の大部分を共同創業者の中国浙江吉利控股集団に譲渡しており、販売‌台数と利益が予想を下回り続けている状況で既に親会社の経営資源や資金提供に大きく依存している。

ボルボカーズ​とポールスターは31日、ボルボ「EX90」の姉妹⁠車である「ポールスター3」の生産について、今後はボルボの米サウスカロライナ工場だけで継続し、中国では終了すると発表した。

ポールスター3はEX90とデ​ザイン、技術、そして価格帯を共有している。EX90の販売不振は昨年7月に計上された10億ドル以上の減損損失の一因となった。

両社はまた、ボルボが保有するポールスターの古い債務のうち3億ドル以上を株式に転換すると発表した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:中東の高級車市場に戦火の影響、金箔仕上げ

ビジネス

中東情勢、5月までに終結なら影響限定 年末株価6万

ビジネス

日銀短観、景気は緩やかに回復・中東情勢の影響注視と

ビジネス

午前の日経平均は大幅反発、5万3000円回復 中東
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 5
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 6
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 9
    「え、なんで?」フライト中に操縦席の窓が覆われて…
  • 10
    韓国・週4.5日労働制が問いかけるもの ──「月曜病」解…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中