ボルボ、中国吉利集団との連携強化で生き残りへ 相乗効果を追求
写真は吉利創業者の李書福氏とボルボ・カーズのハカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)。3月、ボルボの年次株主総会で撮影。REUTERS/Marie Mannes
Marie Mannes Alessandro Parodi
[イエーテボリ 31日 ロイター] - スウェーデンの自動車大手ボルボカーズと中国浙江吉利控股集団の李書福会長は31日、イエーテボリで開かれた年次株主総会で、ボルボカーズが激しくなる競争で生き残る唯一の方法はグループの他の自動車ブランドと協力することだと述べた。
ブランド間の協力強化と部品サプライヤーの統合深化は李氏が1年前に呼び戻したホーカン・サムエルソン最高経営責任者(CEO)の戦略の柱となっている。
サムエルソン氏はスロバキアで建設中のボルボの新工場で電気自動車(EV)「ポールスター7」を生産する計画を含めて吉利傘下の各ブランドと複数の提携関係を結んだ。
ボルボはまた吉利汽車と共同で立ち上げた「リンク・アンド・コー」の欧州販売代理店となり、自社が取り扱う車種の品ぞろえを再編してプラグインハイブリッド車(PHV)により重きを置こうとしている。
李氏は、世界の自動車産業が急速に変化する状況で吉利全体にわたって緊密な協調関係を築くのが不可欠だと指摘。「孤立すれば時代遅れとなる自滅の道を最終的に歩むことになる」と述べた。
中国浙江吉利控股集団は2030年までに650万台以上の世界販売台数を達成し、世界の自動車メーカー上位5社以内に入ることを目指す。ボルボカーズやポールスターのような傘下ブランドを軸に、販売台数の3分の1を中国国外で販売している。
ボルボカーズのサムエルソンCEOは31日、ロイターのインタビューで「ブランド、独立した企業としてのボルボを損なわずに、どのようにして実際に前向きな形で相乗効果を活用できるかだ」と語った。
<姉妹ブランドとの連携を強めるボルボ>
ポールスターはボルボカーズが24年に保有株の大部分を共同創業者の中国浙江吉利控股集団に譲渡しており、販売台数と利益が予想を下回り続けている状況で既に親会社の経営資源や資金提供に大きく依存している。
ボルボカーズとポールスターは31日、ボルボ「EX90」の姉妹車である「ポールスター3」の生産について、今後はボルボの米サウスカロライナ工場だけで継続し、中国では終了すると発表した。
ポールスター3はEX90とデザイン、技術、そして価格帯を共有している。EX90の販売不振は昨年7月に計上された10億ドル以上の減損損失の一因となった。
両社はまた、ボルボが保有するポールスターの古い債務のうち3億ドル以上を株式に転換すると発表した。
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