直近1カ月の為替介入ゼロ、財務省発表 日米連携で円安抑止か
日本円と米ドルの紙幣。2022年6月撮影。REUTERS/Florence Lo
Shinji Kitamura Takaya Yamaguchi
[東京 30日 ロイター] - 財務省は30日、直近約1カ月間の為替介入実績を発表した。ドル/円は23日の159円台前半から7円程度円高に振れる場面もあったが、日本政府による円買い介入はゼロだった。米国との連携姿勢を鮮明にし、レートチェックなどを通じて円安を抑止したとみられる。
同省は、月次の「外国為替平衡操作の実施状況」として毎月末に実績値を公表している。今回発表されたのは2025年12月29日から26年1月28日までの実績で、この期間の介入額はゼロだった。
日本政府は、為替介入やレートチェックを行ったかどうかは明らかにしていない。今回発表された介入実績で実弾が投入されていなかったことが判明し、市場では「予想通りレートチェックだけだったようだ。今回はNY連銀(ニューヨーク連邦準備銀行)がおそらく初めて関与したことで、相場への影響が大きくなった」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏)との見方が出ている。
日銀の金融政策決定会合と重なった23日は、植田和男総裁の記者会見と並行して円安が進み、ドルは一時159円台前半を付けた。ただ、終了直後に157円台へと2円程度円高が進み、海外時間に入ってからは155円台まで円が買われた。
米財務当局によるレートチェック観測の広がりを受け、26日以降も円高が進行。主要7カ国(G7)財務相会合が開催された27日には、会合開催に先立ち、円相場が1円程度急騰する場面もあった。
27日の海外時間ではさらに円高が進み、25年11月上旬以来、約2カ月半ぶりに152円台を付けていた。足元では154円前後で推移している。
片山さつき財務相は27日のG7財務相会合後、「今後とも必要に応じて米国の当局と緊密に連携しながら適正な対応をとる」と報道陣に語った。
為替対応を巡っては、米国と25年9月に交わした財務相共同声明に沿って日米で連携して対処する姿勢を崩しておらず、「米国は介入に対して極めて慎重で、実弾での協調介入まで踏み切る可能性は低いが、再び円が大きく下落するようなことになれば、日本単独での介入はあり得る」(みずほの山本氏)との声も出ている。
日本政府は24年7月を最後に実弾介入を行っていない。
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