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日経平均は大幅反落、一時1000円超下落 ハイテク株安が重し 

2025年11月14日(金)16時17分

 11月14日、東京株式市場で日経平均は大幅に反落し、前営業日比905円30銭安の5万0376円53銭で取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に反落し、前営業日比905円30銭安の5万0376円53銭で取引を終えた。前日の米市場でハイテク株が下落した流れを引き継いで、東京市場でもAI(人工知能)株に売りが出た。日経平均は一時1000円超下落した。一方、好決算を公表した銘柄への買いが継続しており、相場全体が崩れる展開にはならなかった。

日経平均は前営業日比514円安でスタートした後、下げ幅を拡大し、前場序盤に1035円安の5万0246円60銭まで下落した。ただ、その後は下げ渋る展開となり、節目の5万円は維持。後場も一時的に下げ幅が拡大する局面があったが、売りが一巡した後は5万0300円を軸にもみ合う展開が続いた。物色面では、引き続き決算を手掛かりにした売り買いが活発となった。

市場では「前日にナスダック総合が2%超安となった割には日本株は底堅さもみられる」(山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏)との声が聞かれた。「もう数日取引を確認する必要があるが、AI株に集中していた資金が好決算銘柄へシフトしている可能性もありそうだ」(志田氏)という。

一方、目先は米エヌビディアの決算にマーケット参加者の関心が向かう。19日(米国時間)に決算が公表される予定で、来週前半は様子見姿勢も強まるのではないか、との指摘があった。

TOPIXは0.65%安の3359.81ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.65%安の1730.44ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は6兆6805億9800万円だった。東証33業種では、繊維製品、鉱業、不動産など18業種が値上がり。非鉄金属、電気機器、機械など15業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.79%安の708.54ポイントと続落した。

個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンが大幅安となり、3銘柄で日経平均を762円ほど押し下げた。前日に決算を公表したキオクシアホールディングスは23%超安となり、プライム市場の値下がり率トップだった。

一方、前日に業績見通しの上方修正を発表したTOPPANホールディングスは大幅高となった。その他、INPEXや三越伊勢丹ホールディングスも決算を手掛かりに買われた。

プライム市場の騰落数は、値上がりが617銘柄(38%)、値下がりは939銘柄(58%)、変わらずは57銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 50376.53 -905.30 50767.74 50,246.60─50,767.74

TOPIX 3359.81 -21.91 3349.89 3,341.85─3,364.56

プライム市場指数 1730.44 -11.31 1725.25 1,721.81─1,732.88

スタンダード市場指数 1492.65 -6.42 1492.44 1,490.30─1,498.52

グロース市場指数 923.24 -15.05 929.41 920.80─936.13

グロース250指数 708.54 -12.95 714.16 706.42─720.00

東証出来高(万株) 254462 東証売買代金(億円) 66805.98

ロイター
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