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レゾナック、1―9月期純利益90%減 半導体材料上振れで通期据え置き

2025年11月13日(木)16時46分

 11月13日 レゾナック・ホールディングスは13日、2025年1―9月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比90.7%減の60億円だったと発表した。写真はレゾナックのロゴ。2月19日、都内で撮影(2025年 ロイター/Ritsuko Shimizu)

Ritsuko Shimizu

[東京 13日 ロイター] - レゾナック・ホールディングスは13日、2025年1―9月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比90.7%減の60億円だったと発表した。通期の連結純利益は前年比64.6%減の260億円を据え置いた。IBESがまとめたアナリスト12人のコンセンサス予想323億円を下回った。

通期見通しの据え置きについて、染宮秀樹最高財務責任者(CFO)は会見で「1―9月期で構造改革費用が想定より上振れたが、それに見合う形で半導体・電子材料の上振れを見込んでいる」と説明した。

中国とマレーシアの製造拠点の閉鎖による固定費削減に続く黒鉛電極の構造改革に関しては「もうすぐ、決まり次第アナウンスしたいと思っている。大幅な固定費削減プランをアナウンスする予定になっている」と話した。

営業利益から非経常的に発生した損益を除いた1―9月期コア営業利益は728億円で、前年同期から5.8%増加した。半導体・電子材料が好調で、ケミカルの不振をカバーした。半導体・電子材料のコア営業利益は、四半期単位で過去最高益を達成したという。半導体・電子材料の中でも、エポキシ封止材や感光性フィルムなど後工程の材料がAI(人工知能)など先端半導体向けに販売数量が増加した。

一方、営業利益は前年同期比74.9%減の214億円だった。前年同期に旧本社土地建物の固定資産売却益があったほか、今期は複数の事業譲渡に伴う減損損失の計上があり、大幅減益となった。

ロイター
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