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午前の日経平均は小幅続伸、景気敏感株に買い TOPIX最高値

2025年11月13日(木)12時40分

東京証券取引所で働く東京証券取引所の従業員(2018年10月11日)。REUTERS/Issei Kato

[東京 13日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し、前営業日比103円47銭高の5万1166円78銭だった。前日の米株式市場でのダウ工業株30種の史上最高値更新、外為市場でのドル高/円安を好感した買いが広がった。東京市場では輸送用機器や金融などの景気敏感株が買われ、TOPIXは連日で取引時間中の史上最高値を更新した。

日経平均は50円安と小反落で寄り付き、100円超安となる場面があったが、その後持ち直し、275円高の5万1338円89銭まで上昇した。指数寄与度の高いソフトバンクグループが大幅安となり、日経平均の上値を抑える格好となった。

アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長「米ハイテク株に割高感が意識される中、バリュエーションが比較的低い日本の景気敏感株に資金が流れているようだ」との見方を示した。

TOPIXは0.62%高の3380.30ポイントで午前の取引を終了した。最高値を更新した。東証プライム市場の売買代金は3兆2008億4800万円だった。東証33業種では、値上がりは非鉄金属、電気・ガス、証券、建設など25業種、値下がりは情報・通信、金属製品など8業種となった。

決算銘柄では、エムスリーがストップ高となったほか、いすゞ自動車が11%超高、オリックスが3%超高。半面、テルモは4%超安、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは2%超安だった。

主力株では、アドバンテストが3%近く上昇した。ソフトバンクGが4%超安となり1銘柄で日経平均を194円押し下げた。ファーストリテイリングも売られた。

前場の取引時間中は参院予算委が開かれ、植田和男日銀総裁は長期金利が急騰するなど例外的な状況が今後生じれば、機動的に国債買い入れを増額する考えを示した。市場では「一定程度の安心感をもたらしている」(国内証券ストラテジスト)との受け止めがあった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが975銘柄(60%)、値下がりは562銘柄(34%)、変わらずは73銘柄(4%)だった。

ロイター
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