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米エリオットが豊田織株を保有、非上場化「価値を著しく過小評価」

2025年11月11日(火)20時06分

[東京 11日 ロイター] - 米投資ファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントは11日、豊田自動織機の株式を「相当額」保有していると公表した上で、豊田織が計画する非上場化は「企業価値を著しく過小評価している」と主張した。経営陣らにエリオットの見解を伝えたとしている。

具体的な保有割合は明らかにしていないが、豊田織が同日提出した半期報告書によると、エリオットは9月末時点で株式3.26%を保有。ブルームバーグの報道によると、その後に5%近くまで追加取得したという。

豊田織を巡っては、トヨタグループが株式公開買い付け(TOB)などで非上場化する計画を6月に発表。事前に報じられたため、株価がTOB価格(1株1万6300円)を上回る水準で推移し、海外の株主から買付価格に対する不満や、少数株主を軽視しているとの声が出ていた。

豊田織などはこれまで、TOB価格には「本源的価値が相応に反映されており、合理的に評価可能で妥当な価格である」と反論している。

トヨタ自動車と、豊田織の非公開化で実質的な親会社となるトヨタ不動産は11日、ロイターに対し「豊田自動織機の非公開化に関する取引については、今後ともステークホルダーに配慮しつつ、公開買い付けの開始に向けて検討を進めていく」とコメントした。

豊田織は「株主の皆様と、継続して建設的な対話を丁寧に行っていく」としている。

ロイター
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